めっきを卒業論文で研究していたというとかなり怪訝な顔をされる。
めっきって何だろう!っていうぐらいのところから説明しないと伝わらない。めっきが剥げるという慣用句が有名なんですがどうやって作るか知っている人は稀です。

めっきとは金属の薄い膜を作る方法の一つです。
その特徴は化学溶液を用いることで低価格低消費エネルギーな成膜方法であることです。
古来から大仏の表面に金めっきを施して金ピカな神様の演出に使われている伝統的なテクノロジーです。
この伝統的なテクノロジーが今でもエレクトロニクス分野で活躍している新しいテクノロジーでもあるんです。
エレクトロニクスっていうカッコイイ言い方をしましたが要するに電気仕掛けの機械です。電気が流れなくては始まりません。
その電気を流す配線に使われているのが銅です。銅っていうのは10円玉を始め多くの硬貨で使われている基本金属です。金メダルよりもずっと身近な金属で、安いのでたくさん使われています。
銅は金や銀という貴金属の中では一番大量に使われて性能も十分な電気伝導度があります。
柔らかい金や変色しやすい銀よりも使い勝手が良いんです。

私はその銅を電気配線に使うためにめっきを作る研究をしていました。

めっきとは金属の薄膜で剥がれないように作るのが大原則です。
めっきが剥がれるのは、悪い本性が現れるので良くないことでした。
しかし私の研究していた銅のめっきはめっきと同じ手法ですが厳密にはめっきではなく電気析出法または電析法と呼んでいました。つまり、めっきのように密着して剥がれないものではなく、析出した銅薄膜を一度剥がしてからプラスチック板に張り付けなおして配線に使うのです。

プリント配線板っていう名前で呼ばれています。

今日は銅薄膜が電気配線に使われているっていうことまで。

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